'06年の夏の終わりに、新田祐克先生の「春を抱いていた」にはまってしまった管理人が、「春抱き」のことを語りたいがために作ったblogです。「春抱き」語りはもちろんのこと、アニメや漫画やその他いろいろとお気楽徒然綴りもしていく予定です。
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歴史上の人物で好きな人は?と聞かれたら、絶対に彼の名前を外すことはできません。そんなチェーザレ・ボルジアがマンガの主人公になってると知ったのがつい最近のこと。知ってしまったからには、もう買うしかないねってことで、さっそくamazonでお取り寄せしました。作者は恋愛モノがお得意だと思っていた(あまり読んだ記憶はないけど;;;)惣領冬美さんなんですよね。最初、チェーザレの絵を見た時には、正直「う…なんかイメージと違う~」と愚痴ってしまったんですが、3巻通しで読んでみたら、結構これがね、うん、良かったんです。
先が楽しみなマンガが増えて嬉しい限り。おまけに、BL脳は勝手にBL変換して読んでしまいました。というよりも、実は…この作品以前に、遥か昔「チェーザレ・ボルジア」と出会ったきっかけの本を読んでた時から既に今で言うBL萌をしていたんですよね。「三つ子の魂百までも」なんですかね。
以下、折りたたみます。
先が楽しみなマンガが増えて嬉しい限り。おまけに、BL脳は勝手にBL変換して読んでしまいました。というよりも、実は…この作品以前に、遥か昔「チェーザレ・ボルジア」と出会ったきっかけの本を読んでた時から既に今で言うBL萌をしていたんですよね。「三つ子の魂百までも」なんですかね。
以下、折りたたみます。
チェーザレ・ボルジアとの出会いは、多分多くの人がそうじゃないかと思うんだけど、かの「ローマ人の物語」で有名な塩野七海さんの初期の著書「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」を読んだことからです。読んだのも、もうかれこれン十年前のことになりますね。
この本に出会うちょっと前に歴史好き高校生は、「ルネッサンスの女たち」という本で、チェーザレの妹「ルクレチア・ボルジア」に出会いました。歴史上名高い「ボルジア家の毒」の話や、女傑カテリーナ・スフォルツァの戦いなどなど、中世の停滞から抜け出たルネッサンス期の輝くばかりの人物像に惹かれ、他にも何か読みたいなと思ったわけです。確か、この「ルネッサンスの女たち」の巻末で塩野さんの「優雅なる冷酷」のタイトルが紹介されていた記憶がうっすらとあります。このタイトルを見た時に、妙に惹かれるものがあったことは強く覚えています。今でも本のタイトルとしては、一、二を争うほどカッコイイと思ってます。だって素敵じゃないですか。「優雅なる冷酷」ってチェーザレのことを表してるんだけど、言い得て妙だと思うんですよね。
真っ白い表紙の分厚いこの本、でも一気に読み終えた記憶があります。この中に描かれているチェーザレはほとんど自分で語るような場面はなかったと思います。それでも、カッコいいんだよねvvv一番カッコ良かった場面は、小都市国家が群雄割拠していたルネッサンス当時に、「イタリア統一」という概念を示したシーンだったと記憶してます。(うーん、本を引っぱり出してきたくなったよ~;;;)
チェーザレ自体のカッコよさに落ちたのもあるけど、この本の中にはいくつもの今で言うBL系萌えがあったんですよね。まずは、いつも側に影のように従うミケロットという美青年も出てきます。(マンガでもちゃんと出てくるよ~)最後のほうなんか、捕まって拷問受けてるミケロットが主人チェーザレの安否を気遣ってたような場面がなかったっけ?ひょっとして妄想?(冷や汗)まあ、とにかくこの頃から若干BL脳(BLなんて言葉のカケラすら無かったですけどね)だったんでしょう。男と男の精神的に強い絆みたいなのにドキドキしてしまってましたから。
チャーザレとミケロットの主従関係にも萌えてたけど、他にもチェーザレが他の都市国家を落として行く過程で出てくるファエンツァ(都市名です)のマンフレディ家の少年にも萌えました。いや、この少年にというより、この少年(名前が思い出せない…やっぱ本を…)が、人質としてチャーザレのもとにひきとられてたのに、いつの間にかチェーザレを尊敬し崇拝していくんです。この関係にも当時萌えてました(笑)でも、この少年…(涙)マンフレディ家は確かこれで絶えるんですよね…。
この頃、マンガ家志望だった私は、いつか絶対にこの本のチェーザレ・ボルジアをマンガにするんだ!と勢い込んで夢見ていました。それが今、マンガ化されてるのには嬉しさ半分、ちょっと複雑なとこもあります(多分、塩野さんの作品もかなり影響してると思うけどな~)
マンガといえば、実はやはりその昔、チェーザレ・ボルジアがマンガの中のキャラとして出ている作品があるんですよね。それは青池保子さんの「イブの息子たち」です。何巻かは忘れましたが、「名も無き端役」の黒髪の青年として出てきます。でも、すぐにチェーザレ・ボルジアだってわかります。私の中のチェーザレ・ボルジアのイメージキャラは、この「名も無き端役」と、やはり青池さんの作品「エル・アルコン」のティリアン・パーシモンなんです。だから、今回の惣領さんのチェーザレを見た時には、最初は「ん?」って感じだったわけです。
「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」以降、塩野さんの著作を読み漁りました。彼女のおかげで、イタリアはあこがれの地になり、いつか「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」に出てくる地を旅するんだ!と誓った記憶があります(未だ完了してません;;;)まぁ、本を読んじゃ、その舞台の地に行きたい~って思うのは、中学校時代に「奇岩城」を読んだ頃から変わってないですけどね(ちなみに
これでノルマンディーに行きたかったんです。タンカルヴィルとか、モンサンミッシェルとかね)
ちなみに真面目な話、塩野さんの著作のおかげで、マキャベリとマキャベリズムへの認識が改められました。なにしろ、ちゃんと「君主論」自体まで読ませてくれましたもん。「君主論」本体は薄い本なんで、まぁ読んでみてください。チェーザレ好きの自分は、大変面白く読めましたし、目から鱗でした。なにしろ、学校の授業で教わる教科書上のマキャベリなんて、「権謀術数」のマキャベリズムを「君主論」で書いたくらいにしか思ってませんでしたもん。でも、全然違いますよね。マキャベリは、フィレンツェという自分の住む都市国家の行く末を憂え、フランスやスペインに対抗するための統一国家「イタリア」をして祖国を救いたいという思いを「君主論」に(チェーザレ・ボルジア)に託して書いたわけです。彼自身はフィレンツェの役人で、いわゆる「マキャベリスト」じゃないですし。
惣領さんのマンガにも、既にマキャベリは出てきてますね。そして、ルネッサンスの天才、レオナルド・ダ・ヴィンチもチェーザレのもとで仕事をしてたことがあるんですが、マンガの方ではその前に出会いを描いてあります。この出会いから、今後チェーザレが都市計画などの仕事をダ・ヴィンチに依頼することへとつなげていくんでしょうね。今から楽しみですv
ここまで書いたら、「優雅なる冷酷」読み返したくなってきました。本棚を漁ってきます。
おまけとして…
「ロードス島攻防戦記」の中にも、BL風味な描写があったような記憶があります。ロードス島を巡る聖ヨハネ騎士団とオスマントルコとの戦いを描いてるんですが、騎士団の騎士同士の描写にちょっとドキドキした記憶が…。あ、これも一緒に引っぱり出してこようっと。
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とにかく「春抱き」大好き!で毎日過ごしてます。岩城さんと香藤くんに萌えない日はありません。
おまけで、その昔アニメ大好き人間だった頃のアニメ熱も復活。最近の一押しは「ノエイン」です。
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